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クリエイティブ業界のデザイナー

クリエイティブ業界で仕事をしたいデザイナーの人向けに、IT・メーカー・印刷・広告の4ジャンルに分けて仕事内容と将来性について考察してみました。

クリエイティブ業界のデザイナー職

広義のデザイナーだと広範になってしまうので、ここではwebデザイナーとグラフィックデザイナーという職種にフォーカスして、転職先としてIT・メーカー・印刷・広告の4ジャンルをピックアップ。クリエイティブ業界・クリエイティブ職であるデザイナーにとっての仕事内容や将来性についてご覧ください。

IT

IT業界のデザイナーの具体的な仕事内容

IT業界におけるデザイナーの中でも、ここでは他業界と比較しやすいように、webデザインにフォーカスして説明します。
IT業界でwebデザイナーが担当するのは主にUI・UXの設計・構築。グラフィック的なデザイン要素も含まれますが、重要なのはサイトの目的や仕様に最適化されたインターフェイスやアウトプットを構成するといったミッションです。

IT業界の将来性

webデザインに限定しても、今後ブラウザで表示されるコンテンツはますます動的処理されるシステマティックなものとなるので、デザイナーの役割もエンジニアリング要素が強くなるでしょう。現在でも、webデザインはテンプレート化が進んでいますが、CMSのカスタマイズやSEO対策など、webならではのデザインスキルも強化したいところです。

メーカー

メーカー業界のデザイナーの具体的な仕事内容

ここでは、メーカーのプロダクトデザインではなく、マーケティング部門のインハウスデザイン担当という意味で、自社のwebデザイン業務にフォーカスします。
インハウスのwebデザイナーがいるようなメーカーなら、一般的なコーポレートサイトだけでなく、製品サイトやコマースサイト、各種キャンペーンコンテンツなど自社運営で恒常的にwebを活用しているもの。コンテンツ制作だけを請け負うのに比べて、ビジネス的な結果までわかるので、より実践的なデザインスキルが磨かれると思います。

メーカー業界の将来性

ネットとの親和性が高いビジネスを手掛けているメーカーなら、webデザイナーも直接企業の成長に携われたり、新規事業のスタッフに加わるといった経験をするかもしれません。ただし、ルーチン作業に一定程度時間を割かれるでしょうし、様々なプロジェクトを経験する可能性は、大きいとはいえません。

印刷

印刷業界のデザイナーの具体的な仕事内容

ポスターやカタログ、SPツールなどのグラフィックデザインもあれば、新聞や雑誌などのメディアのエディトリアルデザインの仕事もあり、これにwebやデジタルコンテンツなど非印刷事業の制作もプラスされます。顧客のマルチメディア展開を幅広くカバーする印刷会社も増えているので、デザイナーとして様々な案件に携われるのはメリットといえるでしょう。

印刷業界の将来性

印刷業界の中でも成長性の高い企業は、印刷事業に加えて非印刷事業にも積極的に取り組んでいるのがポイント。今後ますます非印刷事業に関連する製作物のデザイン案件は増えるでしょうし、動画制作などに注力する企業もあるなど、多角化が進む業界といえます。

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広告

広告業界のデザイナーの具体的な仕事内容

広告デザインはポスターや看板、新聞や雑誌広告など。他にもブランディングのためのCI・VI開発や、カタログやパンフレット、販促ツールなどのマーケティング関連のクリエイティブ制作もあります。これに、webサイトやデジタルサイネージなどデジタルも対応しますが、個人の担務自体は企業や案件などによって異なります

広告業界の将来性

広告業界のデザイナーは、個人単位で見るとアートディレクションやクリエイティブディレクションを手掛けるようになり、グラフィックだけでなくムービーやwebも含めてクリエイティブ全体を統括する立場になるといったキャリアアップが見込めます。業界全体では、予算配分としてアナログよりもデジタルの制作が増えるので、デザイン業務もデジタル主体になっていくでしょう。

まとめ

グラフィックデザイナーの転職という条件で、上で紹介した4つの業界を見た場合、既存スキルを活かしつつ対応できる領域を広げられるという意味で、非印刷事業にも積極的な印刷会社は候補に入れてもいいでしょう。広告業界でも様々なクリエイティブを手掛けるチャンスはあるものの、クライアントの広告予算に左右される分、グラフィックの優先順位は下げざるを得なくなるところ、印刷会社は印刷物制作も大切にするのが当然だからです。

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