厚生労働省の資料「令和3年賃金構造基本統計調査」から、印刷・同関連業の給与に関するデータをピックアップします。
印刷・同関連業の中で企業規模が100~999人の区分における「所定内給与額」をピックアップしたのが上の数値です。
50代前半がピークとなっていて、60代になっても50代の80%程度で30代と大差ない給与を得られているのは、フォーカスすべきポイント。高齢化が進む日本社会において、中企業でも長期的な安定収入が期待できるともいえます。
こちらも印刷・同関連業の中で企業規模が100~999人の区分における「所定内給与額」ですが、29歳で印刷会社に転職した想定で、勤続年数別=0年では年齢別=25~29歳の給与額を取り上げてみました。
転職後5~9年の伸びが比較的大きく、勤続年数が25~29年になるとピークを越えやや給与も下がっていくといった傾向が見られます。
こちらも印刷・同関連業の中で企業規模が100~999人の区分で、「一番多いゾーン/もっとも高い金額をもらっているゾーン」の「所定内給与額」を抜き出してみました。
給与に個人差があるのはどの業種でも変わりませんが、中規模の印刷会社でボリュームゾーンの2~3倍にも及ぶ給与を得ている人材がいることは見逃せないポイントといえるでしょう。
転職を考えている人にとって、給与も重要な会社選びのポイントとなるもの。上で紹介したのは「所定内給与額」であり、賞与などは含まない金額ということも踏まえて、印刷業界では30代で500万~600万円、40代で700万~800万円の年収も狙える業界といえます。また、企業によって待遇の違いもあり、より高収入を見込んでの転職も十分可能といえます。