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「仕事領域が広がった」のウソホント

印刷業界はデジタル化により、既存とは違った需要が生まれています。新たな仕事領域について紹介します。

デジタル化の波で印刷業界はどう変わる?

近年のデジタル化によって、印刷業界も大きく変わりつつあります。ペーパーレス化などによる需要減少で既存の印刷事業は衰退傾向にあるものの、汎用性の高い印刷技術を用いて新たな事業領域で展開しています。

例えば今まで在庫を抱えていた本などは、デジタル印刷によって「必要な時に必要な量だけ受注印刷する」ことができるようになり、在庫を減らしたいという昨今の需要にマッチした取り組みが行われています。

印刷工程においてもDXが進められています。たとえば卒業アルバムなどは、AIが自動的に卒業アルバムの写真のレイアウトを整えるなど、オートメーション化が行われています。

印刷会社で働く方のリアルボイス声

社員の活躍の幅も広がっている

成長性・将来性:2015年度においては、ビジネス領域の拡大から顧客からの受注も大きく伸びており、その成長性や将来性を実感できる。 新たなチャレンジや、個人の創意に関しては寛大な社風であり、能動的・自発的に動ける社員にとっては、評価ややりがいが実感できる社風であると思う。 印刷業界は斜陽産業であるという概念を壊し、IT部門、ロジスティクス部門、クリエイティブ部門を新設し、社員の活躍の幅も広がっている。

回答者:男性/ 営業系(営業、MR、営業企画 他)/ 現職(回答時)/ 正社員

印刷だけでなく様々な知識が必要

印刷だけでなく様々な知識が必要であり、社会の変化に応じて身に付けるべきことが多い。 営業であれば印刷知識だけでなく、デザインやWEB、システム、物流といった幅広い知識が必要。 またキャリアに応じてマネジメントや財務の研修もある。各業界のトップランナーを講師として招いての研修もあり、普段の業務では関われないようなキャリアを持った方と交流することができる。

回答者:男性/ SD/ 現職(回答時)/ 新卒入社/ 在籍11~15年/ 正社員/ 事業本部/ 課長

印刷業界の主な仕事領域

情報コミュニケーション

印刷業界の事業としては、既存の事業に近い領域にあるのが「情報コミュニケーション」の領域です。

本や電子書籍の出版などを扱う事業のほかに、Webや映像コンテンツなどを用いた効果的な商材アピール方法の提案などを行うマーケティング、ICカードや証券のペーパーレスに伴う顧客情報などをクラウド上で管理するシステムの提供をするといった、セキュリティなどが挙げられます。

生活・産業

使い捨てプラスチック規制強化や環境対策などにより、包装資材は大きな変化が求められています。このような変化に対応したパッケージや包装関連機器の開発や提案を行っています。

さらに印刷技術を活用して、単なる材料という枠に収まらない壁紙や木工製品といった建築材料の提供や、大量に生み出されるデータの情報記録用素材の提供を行っています。

エレクトロニクス

スマートフォンの普及やIoTの発展に伴い、今後も需要の増加が大きく見込める事業領域が「エレクトロニクス領域」です。ディスプレイの分野では、タッチパネル用の装置やカラーフィルタなど、印刷技術を活用して提供を行っています。また半導体の分野で半導体フォトマスクやLSIの設計を行う印刷会社もあり、印刷技術の枠を超えた事業展開を行っています。

印刷業界、実は広告業界に似ているクリエイティブな世界

印刷業界は本や広告を印刷するなどハードを扱うイメージがあるのに対し、広告業界は紙だけでなく、映像やネットといった媒体を扱うクリエイティブでソフトなイメージがあります。ですがデジタル化の波によって、単なる印刷業としてではなく、Webなどを使ったマーケティングや、セキュリティ商材など、顧客にクリエイティブなサービスを提供する業界になってきています。こうしたことから、広告業界に似た役割を担う業種だと言えるでしょう。

まとめ

近年のデジタル化、さらにDTPの発達や印刷工程のDX化に伴い、製本やチラシを「印刷する」だけにとどまらず、仕事領域を拡大する印刷業界。印刷技術を使った総合的なサービスやIoT技術などへの投資、海外事業の展開などを行う大手企業もあれば、医薬品などのパッケージ印刷など特定分野に絞った展開を行う中小企業など、事業展開もさまざまです。また今後は環境問題に対応する必要もあり、顧客への提案を含めクリエイティブさが求められる業界だといえるでしょう。

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