印刷業界のデザイナーになろうと転職を考えている人向けに、求められるスキルや中途採用している印刷会社について紹介します。
もともと印刷物のデザインは、書籍や雑誌のようなページ数が多いものはDTPデザインに分類され、ポスターやチラシ、少ページ数のものは片面もしくは見開き単位で構成するグラフィックデザインに分類されます。DTPデザインはInDesign、グラフィックデザインはIllustratorと、どちらもAdobe社のソフト。これに画像加工用ソフトのPhotoshopを合わせた3つが印刷業界のデザインツールの主流。
DTPデザイナーもグラフィック制作でIllustrator を使いますが、グラフィックデザイナーでInDesignを使いこなす人はそう多くないでしょう。
これにプラスして、印刷会社によってはwebデザインも対応できる人材を重視するケースもあります。
MICはクリエイティブの対応範囲が広く、デザイナーという職種で見ても印刷物のデザインだけでなくビジュアル開発やブランディングにも対応すべく、アートディレクターが在籍。デジタル分野ではwebデザインやUI・UX設計、デジタルサイネージなども手掛けています。
実務はそれぞれの専門クリエイターが担当しますが、新たなチャレンジをしたいデザイナーにとっては刺激を得られる職場ともいえそうです。
MICにはWONDER BLUEというセクションがあり、「データにもとづいたクリエイティブ施策の提案」を強みとしています。アナログ~デジタルをシームレスにカバー、企画やブランディング、プロモーション展開なども含めて、クライアントがワンストップでクリエイティブを任せられる体制を構築。撮影や動画制作のスタッフまで揃っていて、クリエイティブエージェンシーに近いチームともいえるでしょう。
2022年5月現在、大東印刷工業はキャリア採用でDTPデザイナーを募集しています。仕事内容は「報告書、パンフレット、ポスターなど」と記載されていることから、ページそのものの制作が主体ではあるものの、グラフィックデザインのスキル・経験も必要とする案件を担当するのでしょう。なお、この募集ではwebなどデジタルについての言及はありません。
大東印刷工業のデザインサービスという面では、印刷物のデザインの他にもイラストやwebサイトの制作などに対応しています。webサイトは画面デザインだけでなく、コンテンツやデータの制作やサイト自体の運営までカバー。また、写真撮影や動画編集といったクリエイティブ作業もデザインの括りで請け負っています。